各国料理、例えばロシア、ベトナム、インドとかの内装

国名や地域名を冠した料理店は、味だけではなく雰囲気も「それっぽい」ものが求められる。例えばインド料理の店であれば、香を薫いたり、サリーを着た店員が居たり、インド音楽が流れていたり、仏像/神像がおいてといったところ。店の扉を潜った瞬間からインドの雰囲気を味わえるようにしなくてはならない、と言った定理のようなモノがある。
 実際にインド本国の料理店がそんな内装かと言えば、恐らくそんな事は無くて、高級店にいけば西洋のレストランのような内装なのであろうし、庶民的なところに行けば、簡素なテーブルが備えてあるだけだろう。そういう意味で日本に出店している異国料理店の内装というのは、あくまで日本人の目から見た「インド的なもの」である訳だ。その「インド的なもの」を想起するための象徴記号として、サリーや香、仏像/神像など等といったモノが内装に用いられている。
 少々強引かも知れないが、こういった点で、異国料理の店というのは、万博と同様の構造を有していると言う事が出来るのではないか?