佐藤優

ニッポン放送(1242hz) でやっている、高嶋ひでたけのあさラジ! で、元外務官僚、現在作家の佐藤優がコメンテータをつとめている。木曜日が一応の当番のようなのだが、最近忙しいのか隔週ぐらいでの登場となる。放送日近辺に起きたニュースにコメントするのだが、凡百のコメンテータと全く視点が異なり(極めて鋭い)、実に刺激的だ。
以前、週刊東洋経済を買っていた頃に、連載記事

インテリジェンス人生相談 復興編

インテリジェンス人生相談 復興編

インテリジェンス人生相談を読んで名前と簡単なプロフィールは知っていたものの、少々言葉の運び方が独特だったこともあり、著書を手に取るまでには至っていなかった。ただ、ラジオでの冷静かつ的確で、鋭い発言、また言語明瞭で論旨も明解な解説を聞くにつけ、一体何者なのかと興味をそそられた次第。

そんな折に、たまたま書店で佐藤優原作(原案)の漫画、「憂国のラスプーチン」を見つけ

憂国のラスプーチン (1) (ビッグコミックス)

憂国のラスプーチン (1) (ビッグコミックス)

、出張先でまとめ買いした。漫画を書いているのも伊藤潤二と、これまた絶妙な組み合わせなのもあるが、非常にセンセーショナルな内容で面白く、そこから佐藤優氏にハマってきた。
漫画は現在も連載中なのだが、先が待ちきれない・・・という場合は(私がそうだったが)、
国家の罠」、自壊する帝国を読むと良い。
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

自壊する帝国 (新潮文庫)

自壊する帝国 (新潮文庫)

ちなみに自壊する帝国は現時点では、未読。
随分と話題になった本なので(私は当時、その認識が無かったが)、読まれた方も多いと思うが、未読の場合は是非。


近年無いほど、非常に興味をもった人物だ。そのバックグラウンドが神学・哲学にある点、研究と仕事との両立を試み外務省に入省したこと、入省後の働きかた、信念を貫き通く姿勢、愛国者ナショナリストではなく)としての精神・・・等、その思索や行動もさることながら、人としての魅力がある。

全くレベルは異なるし、引き合いに出す事すらおこがましいが、私自身のバックグラウンド等とも重ね、強いシンパシーと畏敬の念を感じている。(大学の先輩というのもあるが)
暫く、佐藤優氏の著作や姿勢を研究してみることにしよう。大きな学びがありそうだ。