補足記事

チャイニーズレストランシンドロームについて若干の補足。

このキワードをGoogleで検索してみると、実に多くの検索結果が得られ、そしてその多くが味の素の危険性を糾弾するものである。キーワードをグルタミン酸ソーダに変えてみても、結果はある程度似通ってくる。
ただ、それらの記事は、あくまで噂話の領域を超えるものでは無いように見える。それらの記事では原因と結果の関係が科学的に明らかにされていない場合が多く、あくまで推測に基づいたものが多いのだ。恐らく、私の探し方が足りないのであろうが、この科学的視座は一応明らかにした方がいいだろう。


なにしろ一方では、チャイニーズレストランシンドロームが、グルタミン酸ソーダ(MSG)に由来する症候群なのかどうかを怪しむ声もある訳で、そちらの論及を見てみると、こっちの方が説得力が、多少、あったりする。


グルタミン酸ナトリウムの健康上の危険性を指摘する声が高まり、1969年にマウス・ラットに対する臨床実験が行われた結果、JECFA(国連食糧農業機関 (FAO) と世界保健機構 (WHO) の合同食品添加物専門家会議)は1974年に一日許容摂取量 (ADI) を120mg/kg以下と定めた。

しかし実験を繰り返す内に、通常の経口摂取ではヒトに対する毒性はなく、中華料理店症候群を引き起こす証拠も見当たらないという結論に達し、JFCFAは一日許容摂取量を無し、とした(1987年)。」


この記事を見る限りにおいては、グルタミン酸ソーダは塩や砂糖などといった調味料と同様のものとして看做されたという事になる。

一応注意すべきなのは、これは安全性が確証されたというよりも、ただ単に証拠不十分で立件出来ない、という事である、という点だ。


まぁ、何しろ、チャイニーズレストランシンドロームはいまだ、原因が完全に明らかにされていない(明らかに出来ない/してはいけないモノなのかも知れないが)という事だ。グルタミン酸ソーダが悪いとも言い切れないし、大丈夫なモノだとも言い切れない、という現状なのだ。


自分の体に結構影響がある事なので、もう少し調べてみようかと思う。