幼少期への憧憬と、自己啓発

こういったモノが流行るのって、もしかするとある種、幼少期への後悔と贖罪が根本にあるのではないか。成功哲学で言われてることってのは、どれも当たり前の事で、特殊性は微塵も無い。おみくじや占いと一緒で、誰かにしか当てはまらない事は無視する、というのが必須条件だ。これは法則とは言わない。

それはともかく、成功哲学=山上の教訓というのは
「なんで俺は上手くいかないのか」→「法則に順っていないからだ」→「ああやっておけば良かった」→「じゃぁ、いまやろう」
という後悔とその懺悔の聞き入れと、それを贖罪するための装置として働いているのじゃないか。

結局、その贖罪=成功哲学の本を読んで一時的に頑張る、ことに満足してしまう結果、
自発的な工夫努力をしなくなって、いわゆる「成功」とはかけ離れて行く。