しかしまぁ、

マイケルさん、無罪になって良かったです。
本当の事実関係がどうなっていたのか僕には判断できませんが、
仮に有罪判決が出ていた場合、恐らく二度と新作が聞けなくなっていただろうから。
というわけで、祝勝のため今日のBGMはマイケル先生一色で

何かと音楽以外の事件で目立つ場面が多く、また、ThrillerとかBadとか、Smooth Criminalと言った、カッコヨイとは言い難い曲の方が有名なので、敬遠されている方ももしかしたらいるかもしれません。が、それは実に勿体無い。
彼は最良質のミュージシャンの一人でしょう。特に、R&B,ファンク,ソウルといったジャンルにおいては。(っていうか、よくマイケルが分類されてしまう「ポップ」という音楽ジャンルは何とも言いがたいジャンルである。と言うのも例えば、ジャズやファンクってのはその演奏スタイル(使うコードだとか、楽器の演奏方法とか)によって分類されているのに対して、ポップというのは演奏スタイル云々の話ではないと思うのだ。分類方法が違うから並列できない。だから音楽スタイルとしてのポップミュージックってのは存在していないのであって、故に「マイケルってどんな曲を歌ってんの?」と言われた時に、ポップだよ、というのは答えにならない。と、いうのも今更考え直す必要も無いが、そもそもポップとはPopularの略であって、popular(早い話が、「商業的に成功している」)であれば、ドゥームメタルでも演歌でも、ポップと称しても構わない筈だ(語弊が伴う定義であるけれども、今日のポップミュージックは、クラシック等の音楽=限られた人の音楽、ではないモノ=一般大衆の音楽として存在している訳ではないと考えています。クラシックですら大衆消費の対象になっているという意味では、ポップだもの。)。マイケルの呼称としてKing of Popってのが、あるけれども、あれは「商業的に最高に成功したミュージシャン」を意味している部分が大きい気がする。それじゃぁ、マイケルの音楽がどんなものなのかを知れないから、あえて音楽ジャンルによって分類するとするならば、僕の主観ではあるが、やはり彼は先に挙げたR&B,ソウル,ファンクなどと言ったジャンルに分類できると思う。)

と、いうわけで以下、一押し楽曲。
基本的に生楽器を使っている時のマイケルの方が良い。

  • Lady in my Life:確か、Off the wallかThrillerあたりに収録。まだフリーソウル色が抜け切っていない頃のマイケル。メロウですな。Boyz Ⅱmanが「Hey lover」という曲で、サンプリングしている。
  • Man in the mirror:確かThlillerに収録。サビ部分のフレーズ:『I started with a man in the mirror ・・中略・・ If You Wanna Make The World A Better Place Take A Look At Yourself, And Then Make A Change』が、まぁ、クサイけど好きだ。ミドルテンポのポップ。ポップソングの鏡だと思います。もし機会があったら、Michael Jacksonのデビュー30周年記念ライブで、UsherLuther Vandross(+オマケの98degrees)が競演し、カバーしたバージョンがあるので、聞いてみて下さい。Lutherが最高です。
  • I can't help it:Stevie Wonder作の名ソウル曲。数あるマイケルの曲の中で一番好きだな、これが。メロウなソウル。人によってはAORだとも。Off the Wall収録。
  • Human Nature:Thriller収録。Miles Davis(with Chaka Khan)がカバーしていたり、BoyzⅡMen もカバーしたりしている。Milesのは正直好きになれないが、アコースティックアレンジされたBoyzⅡmanのは([throwback]というカバーアルバム集に収録)良い。メロウで優しいメロディが耳に残る。
  • Keep it in closet:Dangerous収録。ドラムのスネア音が変に印象的なDangerousより。

上記に挙げた楽曲に比べると、多少色褪せるが、初期の曲ばかり挙げてばかりでも何なのであえて。悲壮な雰囲気漂うダンスナンバー?。

  • It's the falling in love:off the wall収録。実に明るいソウル曲。こういう曲が見過ごされてしまうのは、本当に勿体無い。