大英帝国の伝統
チャールズ皇太子が再婚する模様です。お相手はカミラ・パーカーボウルズさんという方。ダイアナさんと交際する以前からの付き合いらしく、34年に渡る交際の末の結婚なんだとか。
94年から不倫し始めて
95年にカミラさん側が離婚
96年にチャールズさんとダイアナさんが離婚
97年にダイアナさんが亡くなって
00年にエリザベス女王が二人の仲を認めて
06年にカミラさんとチャールズさんが再婚
ってな流れのようです。イギリス国教会は、離婚経験がある者どうしの結婚に否定的だったようなのですが、02年に規制緩和して、ようやく結婚できるようになったのだとか。
イギリス国教会が設立された時代背景*1と、現状というのが、ほんまにそっくりなのにビビります。これも大英帝国の遺産なのでしょうか。
なんだかねぇ。
君主の息子がこんなんじゃ、そりゃ国も落ち着かないよなぁ。
*1:ご存知とは思いますが、一応。テューダー朝第3代目君主ヘンリ8世は、最初の嫁キャサリンと離婚して、アン=ブーリンという女性と結婚したいがばっかりに、新宗教を作ってしまったと。当時、ローマカトリックの支配下にあった英国では、離婚厳禁だった訳でして、こりゃやってらんねーやって事でヘンリー8世は首長令という法律を作って、離婚を可能にした新キリスト教=イギリス国教をつくり、自分がその長になってしまうわけです。と、同時にローマカトリックから離脱したと。確か、イギリス国境の教義は、ルター派の新教に近いものだとか聞いた事があります。このヘンリー8世、新しく宗教を作ってまでアン=ブーリンと結婚したくせに、結婚してから3年後には、アン=ブーリンの不倫(という言い掛かり)を理由に彼女を処刑してしまう始末。そいでもって、処刑の翌日には他の女の人と結婚式をあげてるってんだから、大したタマですよ。ヘンリー8世。おかげ様でこの処刑を行ったロンドン塔には、アン=ブーリンの幽霊が頻繁に出るようになったみたいです。今でも。