続:人面魚

人面魚は、貝喰の池以外にも現れている。人面魚が多いのは特に瀬戸内地方に点在する寺社の池、との事である。瀬戸内といえば、源平合戦の終局の地でもあり数々の平氏の魂が砕け、散っていった場所でもある。彼らの無念や妄執は尽きることなくその地に宿り、語り切れぬ執念を生物に憑依させ語らせしめた。
かの平家蟹と同様、その地に生きる鯉にもその果たされぬ思いが宿り、形を成したのである。遠く東北の貝喰の池に生きる鯉も、瀬戸内から移されていった鯉に違いないだろう。


山口県下関市阿弥陀町にある「赤間神宮」は、壇ノ浦の合戦で齢8歳にして亡くなった安徳天皇を祭っているほか、耳なし芳一を祭った御堂や、平家一門の墓、そして壮麗なる水天門などがあることで有名である。この赤間神宮にもまた、池があり…そしてそこには・・・・



といつまでも、馬鹿な話を続けるのもなんなので、
このぐらいにしておきますが、


実を言えば、人面魚など日本中どこに居ても見ることが出来るようです。
貝喰の池以外でも見られるのなんざ当然。瀬戸内だろうが、関東関西東北だろうが、近所の公園の池だの、裏の金持ちの家の池だろうが、結構どこにでも居るみたいです。


人面魚といって騒がれていたのは、

ドイツ系の鯉で、銀色が混ざった品種のことのようです。


特に銀兜と呼ばれる品種が、人面魚として騒がれることが多かったようですが、まぁその品種以外にも、銀色が混ざった鯉は、人面模様を出し易い傾向があるみたいですな。


試しに池を覗いて見ると良いかも知れません。日本にはあまりに多くの怨念が溢れていることに気が付く筈です。