またまた2:00

necromantic2004-02-19

 日本文化の西欧化は、日本人の生活スタイルの変化に限った訳じゃないみたいで。変わらざるを得なくして、変わってしまった日本の文化ってのもあるんだそうで。今日お話を聞いてきた、織物の世界もまたその一つやってね。
 
 織物に使う、絹糸の元である蚕殿は最近、太い糸がお好きなようで。くっふぅ。太いのが良いんですかやっぱり。っていうか、ふとぉい糸しか出せなくなってるんだってさ。暖かいとさ、蚕の気が緩んじゃって、細い糸が出せなくなるんだって。地球温暖化の影響でしょうか、暖房器具の影響でしょうか、やっぱり人工的な暖房はあかんのでしょうか?
 
 とにかく明治、大正の頃はもう少し蚕は細い糸がお好きだったんだってさ。えぇ。
だから今、かつてのような繊細な絹糸を作れなくなっちゃったんだって。
こればかりは機械の性能が上がってもしょうがないもんね。人工の糸じゃ対応できないし。
 まぁそれに付随する形で、織物もかつてのような繊細さを出せなくなっているっていう側面もあるんだってさ。素人には分からない領域で、だろうけどね。

 なんでもかんでも伝統っていう名のもとに、まるでオヤジのお小言のように過去に執着するのはどうかと思いますが(「オレが若い頃は・・・って」)、実際に消えてしまった技術や衰退する文化をに意味を見出す事は否定しません。

だって、やっぱり凄い事ですよ。一朝一夕じゃ文化/技術って出来ないもんね。
滅びるのは一瞬やけどさ。

だけどね、ただ単純に保存するのって意味がないと思うんです。文化も技術も使われてナンボだよねきっと。それは知識としてでも良いし、インスピレーションとしてでも良いと思うんです。この場合の知識ってのは、学習可能な歴史としての保存ね。

だから保存保存って、過去に執着してるだけの人達、はい、バシルーラ。現代に生かす、保存方法を考えなくちゃダメだと思うんです。
まぁ、軽軽しく無責任に発言してますが、実際かなり難しい事なんですよね。

 って日記だよね、これ?
なんの事かいてんのかよくわかんないや。

 この間、手に入れた古帯のハギレはパープルの地に、ピンクと濃い紫の牡丹、ススキ なんかが書かれた、たぶん秋様の仕様。
何に使おうか思案中。わくわく。

 明日は晴れるといいなぁ