怪しい電話


先日、実家の方に奇妙な電話が掛かってきた。

電話の相手
「高校時代の友人の、田中ですが、・・・(僕の名前)君いらっしゃいますか?」

母「いえ、おりませんが。どうなさいましたか?」

電話の相手(田中くん?)
「・・・君のPHSの番号にかけていたんですが、つながらなくて。僕、長い間、海外に行っていたので、…君のPHS番号が変わっちゃったのかと思って、自宅の方に電話をかけたんです…」

母「では、・・・の現在の電話番号を教えるので連絡してみて下さい。」

ガチャ

僕はその後、母から上記のようなやり取りがあった事を聞いた。
確かに長い間連絡を取っていない、田中君という高校時代の友人は居る。海外に行ったかどうかは知らないけど.
ほいでまた、かつて僕がPHSを使っていたのも事実だ。田中君にはPHSの番号を教えた事があるかもしれない。

まぁ、懐かしいなぁと思い電話が掛かって来るのを待っていた訳です。
すると今日の22時半頃、僕の電話に0XX(僕の実家がある区域の市外局番)から電話が掛かってきたわけです。

おぉ、これは!と思い、受話器を取ると

電話の相手「こんにちは〜。突然のお電話失礼致します。」

(おぉ、やけに畏まってるな田中君…まぁ、久しぶりやし、元々腰が低い人やからな。こんなもんやろ。)

電話の相手「株式会社・・・・と申します。いま1〜2分お話よろしいですか??」


僕「は?(株式会社?ん…?)」


僕「失礼ですが、もう一度、社名を伺ってもよろしいですか?」


電話の相手「あ、はい。…社 と申します。当社は出来てから6年目のベンチャー企業で…」


(やはり知らん。なんの会社やろ? 就職活動関連かしら? しかしまぁ結構前に就職活動は終えたし、第一そんな会社にエントリーした覚えは無いしなぁ。何で今ごろ掛かってくるのだろう)


僕「どういったご用件で??」


電話の相手「はい。現在当社では、関東にお住まいの社会人の方にお話を伺っておりまして…」


僕「んー。あの、その両方の条件とも当て嵌まらないんですが?」


電話の相手「へ?」



僕「いや、つまり関西住まいで、学生なんですが?」
  (確かに僕は一般的には就職している筈の年齢。そして実家は関東にある。)


電話の相手「あ、あぁぁ、そ、そうですか。これは失礼致しました。それでは」



がちゃ・・・・


・・・

・・・



うーん。



もしかしたらそういうことか…。



電話を切った瞬間、あるケースが想定できました。


つまり、僕の実家に電話をかけてきた
田中君は、


A:このベンチャー会社の社員である

あるいは

B:そのベンチャー会社のでっち上げた架空の人物であるか=新手のオレオレ詐欺みたいな。
 (よく有りそうな名前だし。)


このどちらかで、


Aの場合、自分の仕事の為に、社会人2〜3年目の人の情報が欲しく、
高校の同級生(友人)に、手当たり次第電話している、のであろうし、

Bの場合、そもそもそのベンチャー会社自体の存在が怪しい。友人の名前を使って、携帯番号を引き出しておいて、次にアンケートをダシに個人情報を引き出すってなケースか。


僕の下の名前や、おおよその年齢、そして以前PHSを使っていた事、こうした情報を知っていることから、Aのタイプである可能性が高いと考えられる。


けどまぁ、どちらのケースにしろ悲しい話だよなぁ…
特にAのケースだった場合、非常に悲しい。せめて本人が電話かけてきてくれりゃぁ、協力したって良かったんだけどねぇ。それを会社の別の社員にやらせてるって事は、僕の事を単なるデータとしてしか見ていないって事になる訳じゃないですか。
データさえ提供してくれれば、誰でも良いって訳です。


出来ればこの予測が外れていて、明日あたりに田中君自身からヒョッコリ電話が掛かってくる事に
わずかな期待を寄せようっと。