スタニスワフ・ウラム

「もしきみが楽観主義者なら、悲観主義者よりも喜んでなんどもやってみるだろう。チェスでも同じだ。本当にうまいチェスプレーヤーは相手よりも自分のほうが優勢だと(ときにはあやまって)思い込む傾向がある。もちろん、これがゲームを進めるうえで役に立ち、自己不信が生む疲労感を抑えるんだ。」

Commentary
 自己不信が生む疲労感.これは僕にとって,結構手強い敵だ.あまり専門的な事は分からないが,ある情報に対し能動的に働きかける場合と,そうでなく消極的に働きかける場合(あるいは,自らの意志ではなく強制によって,ある情報に働きかける場合),脳に記憶される情報量,情報の持続性は変化してくるとどこかで読んだ.つまり,ある情報を取り入れる事に興味をもって積極的に取り組んだ場合,その記憶は鮮明になり,また他の情報と容易に結合し,広がりを持っていく.その逆の態度で取り組んだ場合は,まったく逆の結果が訪れる.
 ここで言われている,自己不信が生む疲労感とは即ち,非能動的にデータ処理

ベルグソンの「純粋持続」の話を思い出す.ベルグソンの「純粋持続」とは,「諸状態の質的多様が不可分に相互浸透しつつ、力動的に展開される持続」の事を意味し,