遺体の写真?

で、また今日の日経新聞にも法王の亡骸の写真が載っていたりするのだけれど、これって更に馴染みの無い状況じゃありませんかね?


というのも、日本やったらまず、亡骸を写真が撮れる状態に置かないでしょ。
それに写真が撮れる状況にあったとしても、撮らない(撮ってはいけないという暗黙の了解があるような気がするし)し、
ましてやそれを公共メディアの紙面に掲載するなんて事は、そうそう無いと思うのです。

日本人だろうが、ポーランド人だろうが死体は死体。しかしなんでまた、法王の死体というだけで紙面に掲載されちゃうんだろうか。


例えば昭和天皇が亡くなった時に、亡骸の写真が新聞に載るなんて事があったのでしょうか?(まぁ、「天皇」というのは特殊な立場なので、サンプルとして適当では無いとは思うけれど。)
遺体の写真を撮る事とか、遺体をオープンにするのって、日本(日本人)やとある種のタブーだと思うのです。


写真じゃないにしろ、日本やと「死体」って基本的に隠されるものですよね。せいぜい遺体に対面するのは出棺の際くらいなものだと思います。亡くなったらちゃっちゃと納棺されてしまい、弔問客はお棺と遺影を前に涙を流す。希望があれば遺体を見ることは出来るけど、少なくとも遺体=死が最初からオープンにされている事は殆ど無い。

蛇足ですが、遺体をオープンに出来ないから、その代わりに遺影というのが必要になってくるのでしょう。


一体、何なんでしょうね、この差は。