山野辺 進 絵画展

用事があって出向いた有楽町マリオンの朝日ホールにて、たまたま
山野辺 進さんという方の絵画展がやっていたので鑑賞。

恥ずかしながら、山野辺進さんという方を存じ上げなかったのですが、
面白そうなので見る事にしました。

どうやら山野辺進さんという方はイラストレーター(画家と何処が違うのか良く分からない。より商業的な画家の事をイラストレータというのか?)さんらしく、
新聞・雑誌の挿絵や、書籍のカバーイラスト、児童書、スポーツイラストなどの出版美術を中心に活動してはるみたいです。

有名なのかどうか知りませんが、
その昔発行されていた、
幻影城*1」という
探偵小説雑誌のカバー絵を描いてらっしゃったみたいです。


今回の展示は「語りつぐ青春−スクリーンの残映」というタイトルで、
主に、映画をモチーフにした絵画を中心に展示されていました。
名画が殆ど。
記憶にあるのやと、

<オードリー>
ローマの休日
ティファニーで朝食を
<ディーン>
エデンの東
<西部劇もの>
明日に向かって撃て
シェーン
許されざるもの(あったかな・・)
荒野の用心棒(あったような)
チャールズブロンソンものの何か
<人物>
座頭一の勝新
チャップリン
<分類不可>
死刑台のエレベータ
イージーライダー
アラビアのロレンス(←ロレンスが大分かっこ良かった。)
勝手にしやがれ



あと幾つかあったと思いますが、忘れました。
映画のポスターよりも、遥かに構図が上手く
水彩?で描かれた絵の具の濃淡が渋い。
単純に言って、かっこ良かったです。
恐らく、文字が入っていないという事も大きな要素な訳でしょう。



まぁ偶然にしろ、見られて良かったと思います。
面白い展覧会でした。
(疲れたので適当な感想ですが、御容赦)

*1:僕はたまたま古本屋などで見かけて、表紙の怪しさと探偵小説雑誌という文字に心を躍らされ、記憶の片隅に残っていたというだけです。実は読んでも持ってもいないのです。なので、何かを言うのもおこがましいのですが、まぁ、知らぬは一時の恥という事で、一体どういった雑誌なのかを調べてみました。すると1975〜1979年のたった4年間の間しか発行されていない雑誌なのですね。全53号で、別冊が16冊。当時、「探偵小説」という名は既に松本清張仁木悦子の作品から端を発する「推理小説」によって駆逐されかかっていたそうですが、同時に江戸川乱歩横溝正史ブームが巻き起こり、「探偵小説」という名称も注目を浴びつつあったそうです。そんな中、島崎博さんという方が編集者となり、氏が持つ膨大な探偵文献を元にして、忘れ去られた往時の名作を復刻することを目的で創刊されたのが「幻影城」であると。(参考:http://members.at.infoseek.co.jp/tanteisakka/)。割と僕らの世代(幻影城発刊当事〜廃刊後に生まれた世代)にも親しみがある、栗本薫さん、田中芳樹さんも実は「幻影城」出身の作家さんらしいです。直木賞作家の泡坂妻夫さん、連城三紀彦さんも「幻影城」出身。古書店で見かけた際は、手にとって中身を見てみたいと思います。ちなみに上記サイトには、「幻影城」に関する膨大なデータベース&日本の推理小説作家に関するデータベースがあります。非常に良いサイトなので、お好きな方は一度訪れてみては如何でしょうか。