本
久し振りに時間が空いたので、図書館に行き
読みまくってきた&またまた借りてきました。
どれも大それた本ではないのだけれど、たまにはこういう無茶な読み方を
するのも楽しい。
以下、メモ代わりに。
- 作者: 養老孟司,古舘伊知郎
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: 単行本
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B:古舘さんの太鼓持ちには少々辟易する箇所もあれど、それを差し引いても面白いです。良ければどうぞ。
- 養老氏「今の人は知るとか学ぶとかいうことを、自分が変わることだと夢にも思っていないんですよ。情報を処理することだと考えるわけです。何かを集めてきて上手に使う事だと思っている。」
「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」(『論語』)
→自分ががらっと変わると、過去の自分は死んでしまうんだという認識がある。学問をするということは、過去の自分が死んで、生まれ変わって新しい自分になってしまうことなんです。
つまり、論語のこの言葉の意味は「朝、ものを学んで、夜になって死んでしまってもいまさら驚くことはないだろう」ということなんですね。
古舘:「なるほど!先生、いま僕は学びました。情報って、処理するものじゃなく、自分を変える道具になり得るんだ。・・・」
〜中略
養老:「つまり、生きているということは、ひたすら変わっていくということで、情報化するということは、ひたすら止まっているということなんです。」「情報というのは全部止まっているんだけど、それを扱っている人間は、毎日毎日変わっている。だから、同じ映画でも、5回10回と続けて見てみると、まったく同じ感想なんて有り得ない。」
- 作者: ポールストラザーン,Paul Strathern,浅見昇吾
- 出版社/メーカー: 青山出版社
- 発売日: 1997/01
- メディア: 単行本
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酷い本。ニーチェの伝記、思想についてのごくごく物足りない解説。この二つを合わせて書籍全体の半分くらいのページしかない。では残りの半分は?、というと、ニーチェ語録、あとがき、哲学年表・・・・ 全くふざけた本だ。特に最後の、哲学年表はどう考えても無しだろ。
少なくとも、ニーチェとワーグナーが仲良しで、仲違いして、ニーチェがイカれて死んだ。という事は分かりましたが、なんというか、週間金曜日読んでる気分です。えぇ。
買ってしまった人、ご愁傷様です。そして読もうと思っている人、この本を読んで90分でニーチェを理解しちゃうと、多分、ニーチェが泣きます。
- 作者: 森毅,養老孟司
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1996/11
- メディア: 単行本
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B:養老さんも好きなんだけど、この本を借りたのは森毅の著作が読んで見たかったから。
考えすぎないほうがうまくいく―“やわらか発想・寄り道思考”のススメ (知的生きかた文庫)
- 作者: 森毅
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 1998/02
- メディア: 文庫
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B:いま気付いたけれど、中学生向けらしいです。この本。まぁいいや(笑)
人並みって誰を基準にしたらいいんだ?
「人間はたいていどこかおかしい。個性的というのは、おかしいということだ。ただ、個性的というのは、ほめことばとして、あるいはひやかしことばとして使われるだけの違いだろう。しかし誰でも、固有の人格としての個性を持ち、誰も個性的にきまっている。よのなかには、もっとおかしな人がたくさんいる方が、楽しいと思う。」
「道化が社会を領導なかで、色とりどりの文化の花が咲く」
コメント:
これ、またしても養老さんと一緒のことゆうてはりますね。良いと思います。
キチガイ天国万歳。自分が「まとも」だと思う事は、「まとも」じゃない人を差別しているに過ぎないと。
間違えた方が度胸も実力もつけられる
「力のつくのは、誤ったり、迷ったりしてるときだ。だから、あまり急いで、正しい道にいってしまわぬほうが良い。誤った自分を娯しんでいれば良い」
わからない時はもっと難しいものに取り組んでしまう
「時には、歯の立たないような難問に取り組んでみるのもよいものだ。もともとが、できなくて当然の問題なのだから、できないことの劣等感を持たずにすむ。分不相応なところが良いのだ。よくわからんところがよいのだ。」
生きていくのはアンタ自身よ―佐保利流「人生」と「勉強」トラの巻 (PHP文庫)
- 作者: 森毅
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1992/11
- メディア: 文庫
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B:佐保利流(サボリ流)だそうです。良いですね、森毅さん。いい具合に気が抜けてて、いい具合に現実を見てて、いい具合に良いことをおっしゃる。
この辺り、どこか養老さんと似ているところがありますね。下の文とか、ほとんど同じじゃないか、養老さんが言ってた「自然を手入れする発想」というのと。
「現代にあって、純粋の自然なんて実際には存在しない。山道だって・・・川辺の木だって人間がつくったものだ。自然の中で、人間の生活が風景を変容させていく歴史、それが文化というものだ。だから人間にとっての花は、人間の文化としてある。文化というのは自然を支配することでなく、共生していくことにあるんだが。」
→いわゆる急進的な環境保護論者なんかは、テクノロジーを排せば、自然を保護出来るなんていうのだが、それはナンセンスな話だ。共生というのは、自然?に支配されよという事でもない訳だ。
- 作者: 野矢茂樹,いとう瞳
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2004/10
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B:絵本のような、哲学入門?書。佐藤雅彦さんの「プチ哲学」とはまた違ったもので、と、いうかやはり本職の人が作っただけありまして、出来は良いです。野矢さんはストーリーテラーとしても才能あるんじゃないのかしら。「無限論の教室」も面白かったし。
いくつか問いを立てて、その問いを主人公達が対話の中で探って行くってな内容。僕が興味を持ったのは、「自分の死を想像できるか?」ってのと「「人生は無意味だ」ってどんな意味なんだろう?」の二つ。割と面白かったので、借りてきた。あとでもう一回読もうと思う。しかしまぁ、主人公の名前、イプシロンとミューって・・・(笑)
あ、違った、エプシロンか!残念。
この実績が証明するスーパー10倍速学術―これで努力のムダ・時間のムダが一切なくなる!
- 作者: 黒川康正
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2002/05
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B:資格三冠王=弁護士、会計士、通訳 の資格を取得している、やりすぎ感満載な著者が学習法を伝授してくれる。と、言っても書かれている内容は、特段異常なものは無いです。すごく単純にまとめると「目標を明確にして、効率的にコツコツと、楽しみながら勉強しましょうぜ」という内容。目標を明確にする方法、効率的にやる方法、勉強を楽しむ方法なんてのが詳しく書かれている感じですかな。いま読んでるとこですが、「本の読み方・使い方」っていう箇所はすぐに役に立ちそうです。
私、勉強なり生き方の要領が悪いので、是非参考にしたいものです。
<POINT>使えそうな点
1:潜在意識を活用する:目標を明確に定め、常に目標を意図した計画作りをする事。
2:目標を因数分解する:最初からゴールを目指すのではなく、中間目標を作り一つづつこなして行く。
3:慣性の法則を活用する:目的に向かう計画を定めたら、一直線にそこに向かう。例外などをしょっちゅう作って、計画を延期したり中止したりしない。
[時間の最大活用]
- 同時並行処理法:いくつかのタスクを平行で処理する。目や耳、手など空いてる器官を常に利用して学習せよ。←今日は図書館で本を読みながら、英語のリスニングを同時にやっていたんだけど、全くといって良いほど英語の方は覚えていない。覚えているのは、聞いていたという事実だけ。これってどうなんだろう、良いやり方があるのだろうか。
- いつでもどこでも学べる時間を作っておく事が重要である。: 電車に乗っている、友達を待っている、食堂で食事を待っている・・・
- 時間差行動で質の高い時間を作る。: 通勤ラッシュを避ける。朝1時間早起きする。
[読書に関して]
- 前書きと目次にまずは目を通す事。また目次をコピーして本の表紙に張っておく。こうする事で、必要な情報がどこにあるのかが分かるし、余計な情報に触れずに済む。
- 目次を見たうえで、まずは興味があるところ、必要なところだけを読む。必要な情報を手早く取り出す事が、本当の意味での速読なのではないか?
- 索引にアンダーラインをひいておく。この作業と上記作業を組み合わせれば、能率化が更にすすむ。
- 重要度インデックスを、ページの上隅に書いておく
- クロスリファレンス=相互参照をつけることで、情報の関連性を深める。関連ある箇所のページを本に書き込んでおく。例えば、cf p220 とか。
- ツリー方式= 幹となる部分をまず見つけ、それに枝となる部分をつけて行く。この作業を図式化しておく。分かりやすくなる。
- 同時平行読書:複数の本をTPOに応じて同時に読み進める。本の種類や内容、読む場所を帰る事で、ストレスがたまらなくなったり、かえって本を読む速度が上がったりする。
↑これはやっている。今も現に、5冊くらい並行して読み進めている。こうやって薦められると、自分のしていた行動が間違いでも無いのかなと分かり、嬉しい。が、どうなんだ、実際?
- 本によって多少異なるが、重要な箇所ってのは、その本の中の20%程度である。流し読みでも、本気読みでもいいが、その20%を外すな
- キーワードを見逃すな。←意識して読んでると、意外と目に入ってくるものである。
- 結論を先取りしておく。その上で読めば、理解が早まる。なるほど。
- 作者: ナポレオンヒル,田中孝顕
- 出版社/メーカー: 騎虎書房
- 発売日: 1990/06
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B:たぶん有名っちゃ有名な人なんだろう。ナポレオン・ヒル博士。人生訓、成功哲学などといった内容です。ごく一部のサラリーマンのバイブル的な本なんだろうと思います。こういう自己啓発系の本は、新興宗教と紙一重のところにあるのですね。それが良く分かりました。
しかし、次のような事に言及している箇所があり、これは納得できます。
- 「成功も失敗も区別する事が出来ない。何が成功で失敗か、それは自分にしか決める事が出来ないのだ。」
- 「禍福はあざなえる縄の如し。成功は失敗から導きだされもするし、失敗は成功から生まれる事もある。」
成功も失敗も、幸運も不運も、基準値を上回るか下回るかという相対的な価値判断によって行われている。けれども、実はそういった価値観というのは誰のものでもなく、宙に浮いてる価値観なんだ、と。
何となく、値段が高いとか、給料が高いとか、学歴があるとか、顔が良いとか、ってのをある種絶対的な基準にしているけれども、そんな基準が、果たしてパプアニューギニアの山奥の集落で通用するのか?という話な訳です。
それが自分にとって、価値になっているのは自分がそれを価値あるものとして選んでいるから、であって、別に誰もが同じ価値判断をする必要はない。特に人生をどう生きるか、なんて価値に関しては顕著だ。
そりゃぁ、1000円札の価値に対しての共通了解が無ければ貨幣経済は成り立ちませんが、ココで言っているのはもっと抽象的で個的な価値。
生きたいように生きて、自分が欲しいもの・なりたいものを手に入れるべく真摯に努力すればいい。そこで得られた物が最良の価値、なのだ、という事かな。まとめると。
割と納得。
倫理学講義―「生きる力」の潜在力を引きだす倫理学のダイナミズム
- 作者: 鷲田小彌太
- 出版社/メーカー: 三一書房
- 発売日: 1994/04/01
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B:つかえない。何にせよ、この人の本はいま一つ使えないし、インチキ臭い気がする。全てを読んだ訳ではないので、断定は出来ないものの、悪いけれど信用出来ないところが多い。内容を分かり易くする事(言葉遣いを改める事)と、内容を薄っぺらくする事は別物だと思うのだ。親しみ易さをこえ、軽薄。